ヘアカットのデザインが「周りの人と似たようになる理由」

僕は、外にいる時、よく人間観察をするんですが、
日本では、同じような髪型やファッションが多いなぁ
と感じます。
ロンドンから帰国してからは
特に強く思います。
これ、
日本にいる人種は、90%以上が同じ
とか
センスの問題
とか
美容師の技術が低いという単純な話でもありません。
今日は少しだけ、
ヘアカットの“デザインの幅”について、現場目線で話してみます。
ヘアカットのデザインは、なぜ似てくるのか?
まず前提として。
多くの美容師は、基本的に「その場所の需要」に合わせて仕事をしています。
例えば日本であれば、
- 日本人の骨格
- 日本人の髪質
- 日本人の好み
- 日本のトレンド
これらに最適化されたデザインが、自然と増えていきます。
これは当たり前です。
お客様が求めているものに応えるのがプロなので。
ただ、その結果どうなるかというと、
デザインが少しずつ“似てくる”
という現象が起きます。
長く同じ環境にいると、デザインは偏りやすい
これは僕自身も、お客さんとして色んなサロンに行く中で感じてきたことです。
僕はあえて、いろんな美容室やバーバーに行って、自分の髪を切ってもらっています。
理由はシンプルで、
お客さんの立場を体験するためです。
その中で思うのは、
どれだけ上手い美容師でも、
長く同じ環境にいると、
- 提案の種類
- デザインの引き出し
- 視点の数
このあたりが、どうしても“偏りやすい”ということ。
もちろん努力次第で広げることはできます。
でも正直なところ、
そこまで意識してやっている人は、かなり少ないと思います。
Googleで「 ショートヘア 」と検索してみてください
ちょっと試してみてほしいです。
「メンズ ショートヘア」
「レディース ショートヘア」
って検索してみてください。
おそらく出てくるのは、
似たような雰囲気の画像ばかりじゃないですか?
これは日本だけじゃなくて、
- 東京
- ロンドン
- ニューヨーク
- 韓国
- 台湾
どこで検索しても、同じような髪型が出てきます。
つまり、
情報自体がすでに“均一化”されているんです。
だから、そこから選ぶと、結果も似てきます。
ロンドンで感じた「デザインの幅」の違い
僕はロンドンでも長く仕事をしていました。
そこで一番感じたのは、
デザインの幅と前提の違いです。
例えば、
- 肌の色
- 髪質
- 骨格
- 文化
- 仕事
- ライフスタイル
全部バラバラです。
そしてもっと大事なのは、
髪に対する考え方そのものが違うということ。
- 清潔感としてのヘアカット
- 自己表現としてのヘアカット
- 仕事上の役割としてのヘアカット
同じ「カット」でも、意味が全然違います。
だからこそ、
同じショートでも、全く違うデザインが成立します。
僕が提供している「デザインの幅」とは
僕が大事にしているのは、
単純に「上手く切ること」ではなくて、
どれだけ多角的に提案できるかです。
例えば、
- 日本人にヨーロッパ的なニュアンスを入れる
- 海外の骨格バランスの考え方を応用する
- 逆にシンプルな日本的な整え方をあえて選ぶ
その人の
- 髪質
- 骨格
- ライフスタイル
- 価値観
を見た上で、
いくつもの選択肢の中から“最適な一つ”を一緒に決めていく
これが僕のスタイルです。
似合わせは「選択肢の数」で決まる
結局のところ、
似合わせって、
センスだけじゃなくて、
どれだけ選択肢を持っているかで決まります。
選択肢が少なければ、
当然、似たような提案になります。
でも、
選択肢が多ければ、
- ナチュラルにもできるし
- 個性的にもできるし
- その中間も作れる
だから、
「なんかいつも同じになる」から抜け出せます。
自分自身、
お客様に提案できる
デザインの引き出し量が多いと思っています。
最後に
髪型って、
ただの見た目じゃなくて、
- 自分の印象
- 若さ
- 立場
- 自信
そういうものに直結します。
だからこそ、
「どんな髪型にするか」よりも、
「どれだけ幅のある提案を受けられるか」の方が大事だったりします。
もし今、
「なんかしっくりこないな」と感じているなら、
それはセンスの問題ではなくて、
まだ知らない選択肢があるだけかもしれません。
いつでも気軽に相談してもらえたら、
その中から一緒に見つけていきましょう。

