残留薬剤除去で大切にしている事 / International Hairdresser TAKA

はじめに
ヘアカラー、パーマ、ストレートをした後は、必ず、頭皮と髪に薬剤成分が残ります。
これは、お湯やシャンプー、ヘアトリートメントでは取り除けません。
この残留した成分を取り除かないと、以下のような悪影響が出る可能性が高くなります。
- 白髪が増える
- 薄毛の進行
- 肌のアレルギー反応
- カラー、パーマ、ストレートの持ちが悪くなる
- 髪の引っかかりや乾燥などのダメージ
Hairdresser Takaでは、カラー、パーマ、ストレートをした全てのお客様に、薬剤成分を取り除くための、除去処理をしています。
なぜこの処理が必要なのか、その理由と大切にしていることを、わかりやすくまとめました。
①過酸化水素を除去
薬剤成分で、特に注意が必要なのが 過酸化水素。
これはカラー、パーマ、ストレートの全てに使用される薬剤のひとつで、施術後も髪や頭皮に残りやすい成分です。
これを、専用の酵素(カタラーゼ)を使って、短時間で、しっかりと水と酸素に分解、除去しています。
もし、この処理をしないで、ヘアトリートメントを使うと、過酸化水素が髪内部に閉じ込められ、酸化が進み、ダメージの大きな要因になります。
②頭皮のアレルギー反応や脱毛、白髪が増えるリスクを減らす
これが、薬剤成分を除去する、1番の理由です。
僕は、身体と頭皮の健康が、髪の健康になる、「予防美容」という考えを大切にしています。
その予防美容では、身体に害となる物を取り除く、デトックスを推奨してます。
頭皮や髪に余分な物を残さずに、少しでも健康を保つことです。
特に、髪の毛は、死んだ細胞のため、皮膚のように修復や回復するような機能はありません。
トリートメントで、艶が出たり、手触りが良くなるのは、コーティングによって感じる一時的な事です。
だからこそ、少しでも健康な頭皮と髪を、長く持続させる施術が必要です。
③カラー、パーマ、ストレートの持ちをよくする
これらの持ちが悪くなる原因の1つに、「pH」があります。
髪の毛の色や形を変えるためには、髪の毛のpHをアルカリ性にしないといけません。
アルカリ性にすることで、キューティクルが開き、薬剤成分が浸透していくからです。
通常、髪の毛のpH値は弱酸性で、4.5〜5.5のあいだに保たれています。
アルカリ性に傾いたままだと、髪内部の色素やケラチンなどが流失して、カラー、パーマ、ストレートの持ちが悪くなりやすいです。
それを、残留薬剤除去をしながら、弱酸性のpHに戻すようにしています。
④薬剤臭を取り除く
薬剤が残っていると、独特のにおいが髪に残ってしまうこともよくあります。
この薬剤臭を、不快に感じる方もいます。
残留薬剤除去を行うことで、髪に残るにおいも大幅に軽減できます。
最後に
・良い香りがするトリートメント
・髪がしっとりして、手触りがよくなるトリートメント
残念ながら、
これらの表面的な事柄をアピールして、
世の中の商品マーケティングの誤った情報によって、
逆に、髪や頭皮をダメージさせている事はよくあります。
ビジネスをするうえで、髪や頭皮がダメージしていれば、商品が売れ続けるのですから、儲かる仕組みもあるわけです。
プロの美容師でさえ、分からずに、ヘアトリートメントを使っている人は、たくさんいます。
どんなことにも共通して言えるのは、「本質というのは決して特別なことではない」
至ってシンプルです。