「おまかせでお願いします」って、どう受け取ってる? 僕なりの考え方。

「白シャツに丸眼鏡をかけた美容師が、都会的な背景の前で微笑んでいるポートレート写真。柔らかな雰囲気と信頼感が伝わる印象的な一枚。」

「おまかせでお願いします」

美容室でよく聞く言葉だけど、
僕はこの言葉を、ちょっと慎重に受け取るようにしています。

「おまかせ」って、実は いろんな意味が込められている からです。

たとえば──
・自分に似合う髪型がわからないから、プロにゆだねたい
・あまり会話せずに、安心して任せたい
・最近ちょっと疲れてて、あれこれ考える気力がない
・過去の失敗があって、信じたいけどちょっと不安もある

「おまかせ」と言いつつ、
本当に“なんでもいい”人なんて、ほとんどいない。

だから僕は、その言葉の奥にある気持ちをちゃんと汲み取りたい と思っています。

たとえば会話のトーンやテンポ、目線や表情、
ちょっとしたリアクションの中にも、
その人らしさのヒントって、実はたくさん詰まっているんです。

だから僕の中では、「おまかせ」は“ノーヒント”じゃなくて、
むしろ “信頼とサイン”の塊 みたいなものだと思っています。

もちろん、無理に話さなくても大丈夫。
でも「話してないけど伝わってた」と感じてもらえるように、
髪を通して、その人の心地よさを形にするのが僕の役割です。

“おまかせ”って、
技術だけじゃなく「信頼」に応えること
なんだなと、
日々、実感しています。