分け目に縛られないヘアカットの考え方

ライトグレーのスーツとチェック柄のネクタイを着た若い男性が、穏やかな表情で下を見て微笑んでいる。
分け目に縛られないヘアカットの考え方

美容室でカットを受けるときに、スタイリストから「分け目はどちらですか?」「いつもどっちに流しますか?」と聞かれた経験、きっとあると思います。
その時に「きちんと伝えないと、思ったように仕上がらないのでは?」と少し緊張したことはありませんか。

僕のヘアカットでは、実は分け目をそこまで重要視していません。
なぜなら、どちらに分けても、どの方向に流しても自然に似合う髪型をつくっているからです。


なぜ分け目を固定しないのか

分け目をいつも同じ場所に決めていると、そこから薄毛が進行したり、白髪が目立ってきたり、頭皮に負担がかかったりと、いろいろな影響が出やすくなります。
さらに、同じ方向にしか流せなくなると、将来的なスタイルチェンジが難しくなることも。

だから僕は、あえて分け目を固定しないデザインを基本にしています。
右でも左でも、前でも後ろでも、自然に馴染んで形になる。
そんな“自由度の高いヘアカット”を提供することが、お客さまにとって一番メリットが大きいと考えています。


家での毎日がラクになる

「分け目に縛られないヘアカット」には、こんな利点があります。

  • 気分やシーンに合わせて、分け目を自由に変えられる
  • ボリュームの出方を調整しやすい
  • スタイルチェンジがしやすい
  • 朝のスタイリングが5分以内で終わる

つまり、お客さまが家で手軽に仕上げられることを一番に考えているんです。


業界でも少数派の考え方

美容師の多くは、ある程度「流し方」や「分け目」を決めてカットします。
それ自体が悪いわけではありません。むしろ、スタイルを安定させるには王道の方法です。

でも、僕は「固定概念にとらわれない自由な発想」でヘアデザインをしています。
これはロンドンや表参道で、一万人以上のお客さまを担当して得た経験から導き出した考え方です。

「分け目を気にしなくても、どこから見ても自然に美しい。」
そんな髪型であれば、お客さまは毎日もっとラクに、もっと幸せに過ごせると信じています。


分け目は「絶対に決めなければならないもの」ではありません。
自由に動かせて、どんな方向からでも似合う髪型。
それが僕のヘアカットの強みであり、お客さまにとって最大のメリットです。

「今日は右に分けてみようかな」「気分を変えて左にしてみよう」
そんな小さな選択肢が、日常の楽しさや自分らしさにつながっていくはずです。