なぜ「Hairdresser Taka」のお客様は“おまかせ”が多いのか?

白いシャツとサングラスを着用した男性が屋外でくつろいでいる
なぜ「hairdresser Taka」のお客様は“おまかせ”が多いのか?

「おまかせでお願いします。」
僕のところに来てくださるお客様の、実に7〜8割がそう言ってくださいます。

もちろん、最初からおまかせではなく、写真を見せてくださる方もいます。
でも最終的には「Takaに任せます」と言っていただくことが多い。

これは、単に“信頼関係があるから”という言葉だけでは説明できません。
実はその背景にあるのが、僕がとても大切にしている“コンサルテーション”という時間なんです。


「聞く」だけじゃない、心を読むコンサルテーション

僕が考えるコンサルテーションは、
お客様の希望をただ“聞く”時間ではありません。

人って、自分の本音を100%言葉にできるわけじゃない。
科学的なエビデンスでも「人間は自分の考えを完全に言語化できない」と言われています。

だから僕は、会話の中にある
声のトーン、表情、言葉の選び方、沈黙の間。
そういった一つひとつに意識を向けています。

「この人は本当はどうなりたいのか?」
「この人の“なりたい髪”の奥にある“なりたい自分”はどんな姿か?」

その“言葉にならない部分”を感じ取ることこそが、
僕にとってのコンサルテーションです。


まず「受け入れる」ことから始まる

お客様の想いや考えを、良い悪いで判断することはありません。
「そう感じるんですね」「そう思う理由はなんですか?」
そうやって、まず受け入れること。

そこから初めて、その人の中にある“本当の希望”が見えてくる。

髪型って、単に似合う・似合わないではなく、
その人の性格、生活、環境、そして“今の心の状態”まで関係しています。

だからこそ、僕は常に「否定から入らない」。
お客様の中にあるものを、すべて一度受け止める。
それが僕の原点です。


「おまかせ」が多い理由

結果的に、“おまかせ”が多くなるのは、
お客様が「自分を理解してもらえた」と感じているからだと思います。

たとえば、回転の早いサロンでは、
カウンセリングの時間が1分ほどしか取れないこともあります。
もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、限られた時間では“本当の気持ち”まではなかなか伝わらない。

「この人に伝わっているのかな?」
「本当にわかってもらえたかな?」
そんな不安が残ったままでは、髪を任せるのは少し怖いですよね。

一方で、僕のサロンでは、1日に2人までしか予約を取りません。
一人のお客様と、ゆっくり向き合う時間がある。
だからこそ、話を深く掘り下げられるし、
安心して「おまかせで」と言っていただけるのだと思います。


「おまかせ」とは、信頼の証

おまかせというのは、ただの“丸投げ”ではありません。
それは「自分のことを理解してくれたプロに任せる」という、
お客様からの信頼のサインです。

髪は毎日目にする、自分の一部のような存在。
だからこそ、安心して任せられる相手を探している人は多い。

僕はその信頼に応えられるよう、
これからも一人ひとりの想いに寄り添いながら、
その人の“自然体の美しさ”を引き出す提案をしていきたいと思っています。


まとめ

  • 人は自分の本音を言葉にしきれない
  • だからこそ、美容師には“聴く力”と“感じ取る力”が必要
  • 「おまかせ」は、信頼と安心の結果
  • 時間をかけたコンサルテーションが、その信頼を育てる

あなたも「どう伝えたらいいかわからない」と感じた時は、
そのまま話して大丈夫です。
僕が丁寧に、あなたの“本音”を一緒に見つけていきます。