おしゃれは、誰かの真似じゃなくていい。

笑顔で集まる多様な人々のグループ写真。自然体で楽しそうな雰囲気。
みんな気づいている。“本当はこうしたい”という気持ち

「なんかこの人、素敵だな」
街を歩いていて、ふとそんなふうに感じることってありませんか?
服装や髪型、メイク、仕草… 目に入るのは見た目だけど、実はその奥に“その人らしさ”が見えるからこそ、私たちは惹かれるんだと思うんです。

それは決して、ブランド品を身につけているからでもないし、SNSで映える“今のトレンド”だからでもない。
その人自身が「これが好き」「これが心地いい」と思って選んだものや、無理なく続けている表現方法にこそ、魅力って現れるんですよね。

でも、日本ではどうでしょう。
多くの人が、無難な白・黒・グレーの服や、職場や学校に合わせた“当たり障りのない”髪型を選びがちです。
「人の目を気にしすぎて、標準的な見た目に整えている」――そんな印象を受けることも多いです。

一方、ロンドンや欧米の街を歩いていると、まるで違う世界。
多国籍で多文化な社会では、「人と違って当たり前」が日常です。
「私はこうしたいから、こうしている」という表現を当たり前にしている人が多く、そこには“自分で選んだ幸せ”がにじんで見える。
だからこそ、見ているこちらまでワクワクするんです。

僕がこれを強く伝えたいのは、ファッションや髪型だけの話じゃないからです。
「人の目」や「決まりきったルール」に縛られた生き方は、どこかで窮屈になってしまう。
自分が本当に好きなこと、自分が心地よいと思えるものを選ぶことこそが、心の幸せにつながると思うんです。

もちろん、奇抜で派手な格好をすすめているわけじゃありません。
シンプルでもいい。ナチュラルでもいい。
大切なのは、それがあなた自身の“好き”であること。
「あなたは本当にそれが好きですか? それとも、人の目を気にして選んでいませんか?」
自分にそう問いかけてみるだけで、何かが変わるかもしれません。

美容室では、その“背中をそっと押す”ことも、僕の役割の一つだと思っています。
お客様の本心を引き出し、自分自身を受け入れられる感覚を持っていただくコンサルテーション。
「本当はこうしてみたい」という気持ちを、安心して言える場をつくること。
時には少しチャレンジになるような提案をすることもあります。
それが、あなたの“らしさ”を引き出す一歩になるからです。

薄毛でもいい、白髪でもいい、クセ毛でもいい。
それが“あなた”なんです。
シワがあってもいい、年齢を感じてもいい。
だからこそ似合う表現方法が必ずあるし、そこにポジティブな可能性があるんです。

僕は、そんな“あなただけの表現”を一緒に見つけて、背中をポンと押してあげられる存在でありたい。
多くの人が、本心では「本当はこうしたい」と思っているはずです。
あなたもきっと、気づいているはず。
その気持ちを、少しずつ形にしていきましょう。