美容室で「何を話せばいいかわからない」って思ってませんか?

美容師が真剣な表情で、黒髪の女性の髪を丁寧にカットしている様子。レンガ壁とグレーの壁に囲まれたサロンで、スタイリッシュかつ落ち着いた雰囲気。

「美容室って、ちょっと緊張する場所です」
そう言われること、けっこうあります。

たしかに、美容師との距離感って人によって違いますよね。
話したくないときもあるし、
逆に気をつかって、話さなきゃって思ってしまう人も多い。

でも僕は、美容室ってもっと「無言でもいい場所」でいいと思っています。

カウンセリングではしっかり話を聞きますが、
それ以外の時間は、無理にしゃべらなくても大丈夫。

黙っていても、髪が語ってくれることって、実はたくさんあります。

毛先のダメージ、乾かし方、分け目のクセ、毛量のバランス…。
その人の生活や、今の気分が、そこにちゃんと出てる。

だから僕は、会話より“髪の表情”を観察することの方が多いかもしれません。

「なにも言わなくても、なんかちょうどよく仕上がる」
「話し疲れないから、安心して来られる」
そんなふうに言ってもらえると、すごく嬉しいです。

もちろん、たくさん話したい日もあるし、
逆に何も話したくない日もある。

その“空気”にちゃんと合わせるのが、
僕が大切にしているスタンスです。

美容室って、
無理に盛り上げなくても、ちゃんと整えてもらえる。
静かな時間の中で、自分をリセットできる。
そんな場所であってもいいんじゃないかなと思ってます。