パーマとストレートで、どんな薬剤を使ってるの? / International Hairdresser TAKA

美容師がパーマやカラー用の薬剤を小さなホイッパーで丁寧に混ぜている様子。濃いベージュ色のクリームが、黒いカップに入っている。

「どんな薬剤を使ってるの?」というご質問を、よくいただきます。

特に、ダメージが気になっている方や、敏感肌の方にとってはとても大事なポイントですよね。

僕が使っているのは、ARIMINO(アリミノ)とNOEMI(ノエミ)という、日本製の薬剤です。

どちらの薬剤も、髪や頭皮にできるだけ負担をかけないのはもちろん。

僕が信頼して使っているのには、こんな理由があります。

1. 科学的理論をもとに、髪と頭皮へのダメージを最小限に

パーマもストレートも、基本的には「還元剤」と「アルカリ剤」という成分を使って、髪の形を変えていきます。

このうちアルカリ剤の濃度が高すぎると、髪と頭皮へのダメージが大きくなりやすいのですが、

NOEMIやARIMINOの薬剤は、その濃度が非常に低く抑えられているんです。

特に、NOEMIはアルカリ剤の濃度が、ほぼゼロ。

実際に、僕がたくさんのお客様の髪を担当してきた中で、アルカリを抑えた施術を続けることで、

数ヶ月後の髪の質感が大きく損なわれていないことを、何度も実感しています。

医療と同じで、髪や頭皮も「ダメージが出てから」ではなく、「そもそも傷ませない(病気させない)」ことが大事。

“予防美容”の視点でケアすることで、あとから特別なトリートメントに頼らずにすむヘアデザインをつくれます。

2. 成分がしっかり明記されていて安心

使う薬剤の「成分が明確に表示されているかどうか」も、大事なポイントです。

薬剤の反応を決める主な指標は、

  • 還元力(髪の形を変える力)
  • アルカリ度(薬剤の浸透力)
  • pH(酸性・中性・アルカリ性のバランス)

だけど実は、この「3つの指標」をきちんと開示している薬剤メーカーは、ほんの一部しかありません。

言いかえると、どれくらい髪や頭皮に影響があるか分からないものを使っているような状態です。

これって、成分表示のないサプリや、効果も安全性も不明な食品を口にするのと同じ。

そう考えると、ちょっと怖いですよね。

参考にとして…

  • NOEMI:アルカリ度 0ml、pH 6.5、還元力 6.45%
  • ARIMINO:アルカリ度 0.7~3.5ml、pH 7~8.9、還元力 5~10.7%

これらの数字がはっきりしているからこそ、お客様の髪に合った薬剤を、安全に使い分けることができます。

3. 安定した品質の薬剤を使える

薬剤メーカーとしての信頼性も大切です。

ARIMINOやNOEMIのような大手メーカーは、製造・供給の安定性が高く、品質のブレが起きにくいのが特徴です。

「いつも同じ品質であること」は、お客様の髪に触れる僕にとって、安心できる条件のひとつです。

最後に、僕がパーマやストレートの薬剤を選ぶときに大事にしているポイントを、あらためてまとめておきます。

  • 科学的理論をもとに、髪と頭皮へのダメージを最小限に
  • 成分がしっかり明記されていて安心
  • 安定した品質の薬剤を使える

もちろん、国籍や髪質に関係なく、世界中の人の髪に対応できる薬剤を使っています。

他に、ご不安な事があれば、予約前に遠慮なくご相談下さい。