AI時代、あなたは「誰から髪を切ってもらうか」をどう決めますか?

人間の脳と神経回路を表現したイメージ。未来的な背景とともに、テクノロジーと意識のつながりを視覚化している。

「AIって便利だなあ」と思う場面、最近本当に増えてきましたよね。
僕も美容のことだけじゃなく、旅の情報や、ちょっとしたレシピまで、AIに頼ることもあります。

でも、ちょっと待ってください。

髪型のこと、美容室選びのことまで、AIやネットの情報をそのまま信じていませんか?


情報の“偏り”はどこにでもある

GoogleもSNSも、そしてAIでさえも、少なからず「偏り」があります。

特定のキーワードを多く含んでいたり、見た目が派手だったりする情報の方が、目に留まりやすい。
それが「正しい情報」とは限らないのに、たくさん表示されたり、評価が高く見えたりすることで、信じてしまう人も多いです。


写真や雰囲気で選んでいませんか?

ヘアスタイルを決めるとき、サロンや美容師を探すとき、
「なんとなく雰囲気がいい」「モデルの髪型がかわいい」「写真が映えてる」
そんな理由で選んでいませんか?

実は、ここに大きな落とし穴があります。


生成AIで“本物風”のヘアスタイルは簡単に作れる

数年前までは、美容室がヘアスタイルの写真を発信するときには、

  • モデルの手配
  • 衣装やメイクの準備
  • カメラマンとのスケジュール調整
  • スタイリング&撮影

…といった大変な労力とコストが必要でした。

でも、今は違います。

AIを使えば、まるで本物の人間のような「ヘアスタイル写真」が、簡単に作れてしまう時代。
リアルな人間の顔・髪型・雰囲気まで、生成AIが“それっぽく”再現できます。

つまり、実際に美容師がその髪型を作っていなくても、まるで作ったかのような写真は簡単に投稿できるのです。


「作ってないけど、できそうな写真」は誰でも投稿できる

だからこれからは、
「本当にこの美容師さんが作った髪型なの?」
「写真のイメージ通りに仕上がるの?」
という“ギャップ”が生まれやすくなってきます。

今後ますます、表面的なビジュアルや言葉だけで選んでしまうと、
「え、思ってたのと違う…」という失敗が増えていくかもしれません。


表面ではなく「誰が作るか」に価値が移る時代へ

美容師側にとっても、これからの情報発信は“表面的な写真”だけでは伝わらなくなってきます。

  • どういう思いでこのスタイルを作ったか
  • なぜこのアドバイスをしたのか
  • どんな経験や技術を持っているのか

そういった“人としての背景”が、これからの集客や信頼の鍵になるはずです。


情報に流されず「本物」を選ぶために

だからこそ、あなたに伝えたいのは——

AIが進化すればするほど、選ぶ側の“見る目”がもっと大切になる。

写真がキレイだから、フォロワーが多いから…ではなく、
「どんな美容師が、そのヘアスタイルをつくっているのか」
「どんな考え方でお客さんと向き合っているのか」

そんな本質的な視点で選んでみてください。


最後に

AI時代は、「情報があふれる時代」ではなく、「本物を見抜く時代」です。

僕自身、美容師として、これからも本物の技術と誠実な発信を続けていきます。
AIにも負けない、“人間にしかできない価値”を届けるために。

あなたも、ぜひ写真や言葉だけに惑わされない選び方を意識してみてくださいね。