美容室で「思っていたより短い」と感じる理由。長さよりも大切なこと。

髪を切ったあとに、
「思っていたより短い。」
そう感じた経験がある方は少なくないと思います。
ですが、その原因は本当に「長さ」なのでしょうか。
実は、美容師として長年仕事をしていると、長さよりも別の要素が影響していることも多いと感じます。
「軽さ」が短く感じさせることがある
例えば、同じ長さでも、セニングシザーズ(スキばさみ)で髪の量をたくさん減らすと、髪は軽く見えます。
毛先が動きやすくなり、首元や顔まわりが見えやすくなるため、実際の長さは変わっていなくても短く感じることがあります。
逆に、毛先に厚みを残すと、同じ長さでも長く見えることがあります。
つまり、人が感じる「長い・短い」は、定規で測った長さだけでは決まりません。
前髪や顔まわりの印象も大きい
前髪を少し短くしただけで、
「すごく切ったね。」
と言われることがあります。
一方で、後ろを5cm切っても気づかれないこともあります。
それだけ、人は顔まわりから髪型を見ています。
前髪や顔まわりは、全体の印象を大きく左右する部分です。
美容師が確認しているのは「何センチ切るか」だけではありません
カウンセリングでは、
「何センチ切りますか?」
という話だけでは足りません。
・長く見せたいのか
・軽く見せたいのか
・結べる長さを残したいのか
・仕事でまとめる必要があるのか
・毎朝どれくらいスタイリングに時間をかけられるのか
こうしたことを確認することで、お客様が感じる「ちょうどいい長さ」に近づけることができます。
長さよりも、完成した印象が大切
髪型は、数字だけでは決まりません。
同じ5cm切る場合でも、切り方によって印象は大きく変わります。
そのため私は、「何センチ切るか」よりも、「どんな印象になりたいか」を大切にしています。
髪型は毎日鏡で見るものです。
数字ではなく、自分が自然に心地よいと思えるデザインを一緒に考えることが、美容室での満足度につながると考えています。

