カラー・パーマ・縮毛矯正は進化した。でも、変わらない大切なこと。

ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正。
ここ数年で美容技術は大きく進歩しました。
以前なら施術が難しかった髪にも対応できるようになり、ブリーチ毛へのパーマや縮毛矯正も、条件次第では可能になってきています。
その理由のひとつは、薬剤の進歩。
そして、髪を保護するトリートメント技術の進歩も大きいと思います。
美容師として現場で仕事をしていても、この5年ほどの変化はとても大きいと感じています。
しかし、どれだけ薬剤や技術が進歩しても、変わらないことがあります。
それは、
薬剤は薬剤である。
ということです。
薬剤の進歩でできることは増えた
昔は、ダメージが大きい髪にブリーチやパーマ、縮毛矯正を行うことは非常に難しいものでした。
髪の体力が足りなければ、髪が切れたり、ジリジリになったりするリスクが高かったからです。
現在は薬剤の性能が向上し、施術方法も進化しています。
例えばブリーチ。
以前は、地毛が暗い髪色を明るくするために、強い薬剤や長い時間が必要になることが多くありました。
現在は薬剤の改良によって、以前より髪への負担を抑えながら明るいカラーを目指せるようになっています。
パーマや縮毛矯正も同じです。
酸性領域の薬剤などが登場し、これまで難しかったダメージ毛への対応も可能になってきました。
さらに、薬剤に混ぜて使用する補修成分やトリートメントも進化しています。
髪への負担を減らしながら施術できるようになったことは間違いありません。
ですが、それは決して「ノーダメージになった」という意味ではありません。
僕が大切にしているのは「頭皮につけない」という考え方
髪は伸びます。
傷んだ部分も、時間が経てば切ることができます。
しかし頭皮は違う。
ヘアカットでダメージした髪を切れば、ある程度きれいになりますが、
頭皮環境は長い時間をかけて維持していくものです。
だからこそ僕は、カラーやパーマ、縮毛矯正を行う時は、
今の仕上がりだけではなく、将来的な頭皮への負担も考えながら施術することを大切にしています。
例えばヘアカラー。
薬剤を頭皮にべったり塗るのではなく、頭皮につけずに塗布する「ゼロテク」と呼ばれる技術があります。
ハイライトやローライトなども、頭皮への接触を減らしやすいデザインのひとつ。
ストレートやパーマでも同様です。
薬剤を必要以上に頭皮へつけないように工夫しながら施術を行います。
もちろん、どんな方法でも薬剤を100%防げるわけではありません。
しかし、
「薬剤を使うなら、できるだけ負担を減らす」
という考え方はとても大切だと思っています。
美容師に対しても同じ。
薬剤を素手で触ることはおすすめしません。
手袋を着用し、自分自身の健康も守る必要があります。
健康があってこそ、長く美容を楽しむことができるからです。
僕自身は、まずヘアカットで解決できることを大切にしています。
髪型の土台はヘアカット。
カラーやパーマ、縮毛矯正は、そのヘアカットだけでは補えない部分をサポートするためのものだと考えています。
もちろん薬剤を否定しているわけではありません。
ヘアカラーもパーマも、人生を楽しくしてくれる素晴らしい技術です。
ただし、必要以上に繰り返したり、無理な施術を続けたりすることはおすすめしていません。
髪の状態。
頭皮の状態。
ライフスタイル。
そして将来の健康のこと。
それらを考えながら、本当に必要な施術を選ぶことが大切だと思います。
美しい髪や素敵なヘアデザインは求めるべき。
でも、その土台になるのは健康です。
今だけきれいになることではなく、5年後、10年後も髪と頭皮を大切にしながら美容を楽しんでいただくために。
だからこそ僕は、できる限り頭皮への負担を減らしながら、長く楽しめるヘアデザインをご提案したいと考えています。


