「高級ヘアドライヤーやヘアアイロンは本当に必要?美容師が考える、髪を綺麗にするためにもっと大切なこと」

最近、数万円から10万円を超えるような高価なヘアドライヤーやヘアアイロンを見かけることが増えました。
「髪が傷みにくい」「最新のテクノロジー」「美容室レベルの仕上がり」など、魅力的な言葉を目にする機会も多いと思います。
もちろん、現在のヘア家電の技術は昔に比べて大きく進歩しています。風の質や温度管理など、髪への負担を考えて作られた良い製品もたくさんあります。
しかし、長年美容師として多くの髪に触れてきた経験から感じることは、高価なドライヤーを使えば、どんな髪の手入れをしても、必ず髪が綺麗になるわけではないということ。
家電メーカーは、髪や頭皮の専門家ではなく、家電製品を開発する専門家です。
商品には優れた技術もありますが、広告やブランドイメージによって「高いものほど良い」と感じてしまうこともあります。
実際、Instagramなどでは、有名な美容師を起用した高額なヘア家電の広告を見かけることがありました。
もし、高額なヘア家電を購入する前に、一度見直してほしいです。
それは、毎日行っているシャンプー。
本当に大切なのは、毎日のシャンプーと頭皮の扱い方
どれだけ高価なドライヤーやヘアアイロン、コテを使っても、毎日行うシャンプーの方法が髪や頭皮に合っていなければ、根本的なヘアケアにはつながりません。
毎日のケアで大切なのは、特別なことではありません。
まず、洗浄力が強すぎない、アミノ酸を使った界面活性剤のシャンプーを選ぶこと。
成分表示に「硫酸○○」などの洗浄成分が含まれている場合は、洗浄力が強いものもあるため、髪や頭皮が乾燥しやすい方は注意が必要です。
そして、熱すぎるお湯で洗わない。
熱いお湯は頭皮の乾燥を招くことがあります。目安としては、体温に近いぬるめのお湯、36〜38℃程度で洗うと心地よく感じる方が多いでしょう。
また、シャンプーをするときに爪を立てて強くこする必要はありません。
シャンプーの泡を頭皮全体に広げ、指の腹で優しくマッサージするように洗えば十分。
「汚れを落とさなければ」と必要以上に強く洗うことが、かえって頭皮の乾燥や刺激につながることもあります。
さらに、皮脂の量や生活環境、肌質によって洗う頻度は人それぞれです。
毎日洗う方が快適な人もいれば、乾燥しやすい肌質の人は洗浄の強さや洗い方を見直したほうが良い場合もあります。
大切なのは、「毎日必ずこうする」という決まりではなく、自分の頭皮や髪の状態に合わせること。
そのためには、自分の美容師にアドバイスをもらうのが大切。
高価な美容家電よりも、まず毎日の習慣を見直してほしい
美容の世界では、新しい商品や最新技術が次々に生まれます。
もちろん、良い製品を使うことが悪いわけではありません。
しかし、本当に髪を綺麗に保つために重要なのは、特別な機械や高価な商品だけではありません。
毎日のシャンプーの選び方。
お湯の温度。
洗い方。
頭皮を必要以上に刺激しないこと。
こうした一見地味な基本の積み重ねこそ、長い目で見たときに髪と頭皮のコンディションを左右すると私は考えています。
この考えは、どれだけテクノロジーが発達しても変わらないはず。
高価なヘアドライヤーを買う前に、まず毎日何気なく行っているヘアケアを見直してみてください。
髪を綺麗にするために、本当に大切なことは、意外とシンプルな日々の習慣の中にあります。


